彼岸をなぞる

2012
mixed media
245×270×230cm

暗室の床面にモニターと小さな写真と光るグリッドが配置されている。
映像の中には古い時代のガラス板のネガが出てくる。
そこには過去の福島の人々や風景が映されており、そのネガを現在の福島の景色にかざしながら様々な場所を巡っている。
小さな写真の中にも現在と過去の福島が各地の土と供に置かれている。
またモニターは不規則な間隔で明滅を繰り返しており、床面の光るグリッドはモニターが消えると浮かび上がるようになっている。
光るグリッドは展示空間上の東西南北と水平垂直が一致し、地図の座標軸を意識している。
そしてその地図の同一平面上に作品と鑑賞者は起立する。

撮影 奥村昭彦